人事

『不採用』を決めるマインドセット~それぞれの輝ける場所探し~

おつかれさまです!こひなです。
就職活動・転職活動を頑張っている皆さんが存在するということは
企業側も、人事部の人間が同じく動いているということ。

今日は、『採用担当側』の視点でお話しします。
「採用担当の業務をしていて、否をつけるのがしんどい・・・」
「就職・転職活動中で、採用担当が何を考えているのか知りたい!」
このような方はぜひ、最後まで読んでいただき
今後のお仕事や就職・転職活動の参考にしていただければと思います!

採用担当のマインドセット

人事部が存在している会社では、
その年の採用目標が定められていることが多いと思います。

昨今の人手不足の時代では、労働力の源である人材は
会社を発展させて今後も成長していくため、非常に重要です。

選考や採用というのは、その目標を達成すればいいというわけではありません。
数字としての目標達成はもちろん目指すべきところですが、
それは誰彼構わず採用すれば容易に達成できます。

では、なぜそうしないのか?

大事なのは、「入社後、その人が輝けるかどうか」という視点です。

採用担当のゴールはどこ??

採用担当としての仕事をしていると、
どうしても、「不合格」にしなければいけないときがあります。

せっかく、説明会の開催やネットの更新をして
やっとの思いで応募を集めて、実際に選考に参加してくれた時。
お互いに時間も労力も費やし、頑張ったんだから採用にしてくれればいいじゃん!
と思う人もいるでしょうか。

私も大学生のころ、そう思っていた時もありました( ;∀;)
私自身、就活はめちゃくちゃ苦労して、自分が頑張りたいと思えるような企業が見つからず
秋まで粘りまくって就活していました。
こひなの就活体験談は、また別の機会でお話しさせてもらいますね。

話を元に戻すと・・・
採用という仕事は、合格を出すことがゴールではないんです。

採用担当は、合格した先のことを予想して動きます。
それもそのはず、一度内定を出せば、
基本的に企業側からは入社を拒否できないからです。
会社としては非常に大きな決断ですよね。
利益があるだろうと判断できない限り、簡単にGOとは言えません。

採用担当のゴールは、その先の未来を想像しながら
「最終的に会社と同じ方向を向いて頑張ってくれそうな人材かどうか見極める」こと。
特に新卒採用の場合、
はじめから輝かしい成績や特殊な資格・能力を求められることは少ないです。
会社という組織に属し、会社の向かうべき目標や方向性を理解して
それに向かってみんなと一緒に頑張ってくれる人材。
採用とは、そんなメンバーを探す旅なのです。

「不合格=否定」ではない!!

それでも応募者としては、不合格を突き付けられるのは挫折しますよね。
採用担当も人間であり、きっと人生で挫折したり失敗した経験もあります。
そして採用担当でしたら一度は、「自分が応募者に不合格を出してもいいのか?」と
頭によぎることってありますよね。

ずばり回答差し上げましょう。不合格を出すことは、「悪」ではありません。

不合格とは、否定することと同義ではありません。
不合格とは、お互いのためを思ったがゆえの結果なのです。

どういうことか、詳しく説明していきますね。

不合格は、その人を否定しているわけではありません。

応募者側は基本的には応募する企業を選べる立場にいます。
企業側は、応募者側に選ばれる努力をする必要があります。

採用担当が正しい判断をせず、誰彼構わず内定を出している世界があるとしましょう。
内定者が入社後、「自分の思っている業務内容と違った」というような
採用のミスマッチが発生してしまったら・・・
その新卒社員は、数か月で職歴を増やしてしまう可能性がありますよね。

企業側としても、上のような初歩的なミスマッチは
事前の説明不足として反省すべきです。
そして、採用するためにかけた費用に対して
未来に得られるはずだった(期待していた)効果(成果)をも失うことになります。

このような事態を防ぐために、採用担当が応募者を適切に見極める必要があります。

正直、人を見る目というものは、なかなかすぐには磨かれないものだと思います。
私自身も、要素を知識として知っているだけであり
確実に成功する人材かどうかは、やってみないと誰にもわかりません。

もちろん応募者自身も、取り組んだ先の結果はわからないです。

だからこそ、目に見える部分での判断や、
知識があればわかること・準備してきたかどうかで差がつく事項を質問し、
応募者の気合いをふるまいから見て取ろうとしているのです。

中小企業で採用担当の業務を担っている今の私が思うに、
一番大切にすべき採用基準は
「その会社の考え方に賛同できるかどうか」という部分ではないでしょうか。

採用は、会社を守るため人材部門の関所となり、見極めの経験を積む大切な仕事です。

採用担当のみなさん、日々思い詰めすぎずがんばりましょうね!